世界が注目する原発問題、見直しのタイミングをうかがう流れも

世界が注目する原発問題、見直しのタイミングをうかがう流れも

世界中の投資家が原発問題の危機にある日本市場に注目している。15日の米国株式市場も、一斉にリスク回避に動き、NYダウは一時300ドル近く下げた。ただ、その後はFOMCでの声明が好感されて下げ幅を縮めるなど、冷静さを取り戻している。今や日本の原発問題が世界の株式市場に与える影響は大きく、引き続き原発関連の報道などに振らされる相場展開となろう。

 

ただし、日経平均は過去3番目の下げ幅を記録したが、米国のファンドマネージャーにとって長期的な脅威は小さいとの見方や、日本株売りは行き過ぎとの見方も出てきている。また、東京で直接的な被災を免れたことが、日本再生の希望につながるとの見解も聞かれるなど、見直し買いのタイミングをうかがう流れも出てきそうである。ただ、その条件としては原発問題がこれ以上悪化しないことであろう。

 

連日の過去最高の出来高によって、いったんはリスク回避の売りが一巡したとの見方もされよう。一方、2日連続の急落によって追証に伴う換金売りの影響が警戒される。そのため、売りが出やすいのが後場寄り付き段階と考えられ、後場の弱いところでは押し目狙いの流れに向かう可能性はありそうだ。

 

また、今回の急落によって業績など関係なく、幅広い銘柄が大きく値を下げている。これによりイレギュラーな価格を形成している銘柄も少なくないだろう。配当利回りが5%を超える銘柄も増えており、原発問題が落ち着きさえすれば、日本株市場は大きく切り返すことは可能である。値ごろ感からの買いは慎重となるが、原発問題が落ち着いて、はじめて復旧作業が本格化し、社会インフラ、経済活動の回復につながり、これが市場の活力を生み出すことになる。また、昨日はサイバーエージェント<4751>が一時
プラスに転じていた。市場が混乱するなか、中小型株の代表的な銘柄の切り返しは心強い。

「オーストラリアドルに影響を及ぼす為替相場の重要経済指標発表予定とFX注目材料」9:30豪準備(RBA)議事録。3月1日の政策金利発表直後の声明では、慎重姿勢が示されたことで早期の利上げ観測が後退し、豪ドル/円は欧州市場から翌日の東京市場前半にかけて1円程度下落した経緯がある。明日の議事録発表に注目が集まる。