「マネーストックとGDP」とは?
さて前回はマネタリー・ベースとマネー・ストックの関係をお話ししました。そのなかで、より景気に関わりがあるのはマネー・ストックであると説明しました。
では、実際にマネー・ストックとGDPの関係がどのようになっているのか、確かめてみたいと思います。
まず、日本の場合ですが、
グラフ1 http://mpse.jp/tkymail/c.p?12c6n511KVG
1990年位までは一緒に上昇していたのですが、それ以降はマネー・ストックが上昇しても、名目GDPは全く上昇しません。マネー・ストックと名目GDPの相関を1990年を境に前後に分けて計測すると、
グラフ2 http://mpse.jp/tkymail/c.p?32c6n511KVG
となります。また、アメリカの場合、ヒストリーは
グラフ3 http://mpse.jp/tkymail/c.p?52c6n511KVG
相関はグラフ4 http://mpse.jp/tkymail/c.p?72c6n511KVG
となっていて、アメリカではマネー・ストックが増加すれば名目GDPも増加するという関係が成り立っていることが分かります。
1991年以降の日本では、なぜこのようなことが起こってしまったのでしょう?考えられるのはデフレです。デフレの為に、経済活動、投資活動が停滞し、マネー・ストックの大きな要素である民間預金が銀行に積まれたままになってしまったためなのでしょうか?
名目GDPが増加すればマネー・ストックが増えるとは言えるのかもしれませんが、マネー・ストックを(中途半端に)増やしても、名目GDPには全くインパクトが無いようですね。かなりのインフレを誘発するような水準まで増やせば、少なくともGDPデフレーターは上昇して、名目GDPも少しは上昇を始めるのかな???
為替テクニカル分析「ボリンジャーバンドを使ったアラート設定方法」
前回、テクニカルアラートの機能を紹介しました。移動平均線という代表的なテクニカル指標を使って相場の転換点に達したタイミングでメールを受け取ることができました。皆様、お試しいただけましたでしょうか。
前回、私は1分足を例に設定しましたが、これではアラートの回数が多すぎて少し困りました。実際の売買に利用するにはチャートの足種やパラメータの数値を変更するなどして、お好みのトレードスタイルに合わせた設定を探る必要があるのでしょうね。
さて、今回は、ボリンジャーバンドを使ってテクニカルアラートの設定をしてみます。ボリンジャーバンドは、簡単に言うと相場が買われ過ぎか売られ過ぎかを知る道具です。ボリンジャーバンドは二つの線で構成されており、ある移動平均線の上と下に線が引かれます。1σ(シグマ)、2σ、3σとあるのですが、これは、為替レートの動きが上下の線の間に収まっている確率に違いがあり、1σがはみ出す可能性が高く、3σが最もはみ出しにくく、一般的には2σの使い勝手が良いようです。
それでは早速やってみましょう。まず、簡単にするために、分足チャートで中心となる移動平均線を21本(初期設定では青)の線のみにしました。
リアルタイムチャートで右クリック>テクニカル指標>移動平均線
http://mpse.jp/tkymail/c.p?j2c6n511KVG
で設定画面を呼び出し、21本線のチェックボックスだけがチェックされた状態にします。
次にボリンジャーバンドの設定画面を呼び出します。上で設定した画面の左の上から2番目に「ボリンジャーバンド」という表示が見えますのでクリックしてください。「2σ」のチェックボックスのみをクリックします。同時に「アラート機能を有効」にし、通知方法は「メール」を選択します。
http://mpse.jp/tkymail/c.p?l2c6n511KVG
しばらくしてアラートを受信しました。しかし、アラートを受信してさて注文を出そうと思いましたが、今買うべきなのか売るべきなのか、よくわかりません。よく本を読んでみると、ボリンジャーは「強いトレンドが発生した」ことを知ることがひとつの目的であることがわかります。
例えば、上下の線が狭くなった後に大きくブレイクし、ボリンジャーバンドの線上に沿って足が進むとき(バンドウォークという)は、強いトレンドに沿ってレートが動くため、順張りしやすいということです。(ダイヤモンド社)「10万円からはじめる超FX入門」より)
ということで、ボリンジャーバンドのシグナルが出た後、注文につなげるには、じっくりチャートを眺めてみる必要があるということがわかりました。作戦としては「下のバンドに到達しました」というアラートが出た後に価格が上昇し始めたら買い注文をいれ、バンドウォークの状態になったら上昇トレンドに乗ったということで建玉キープでしょうか。しばらく試してみます。
ボリンジャーバンドは奥が深く、これだけを使って売買のタイミングを知ると言うよりは、自身の投資判断の裏づけを確認する使い方が有効かもしれません。是非、使ってパラメーターを変更しながら、最適な設定値を見つけてみてください。
◎為替相場をピボット指数を使って予想しよう
基準値は、前日の高値、安値、NY市場の終値をもとにしています。
H:ハイ・ブレイクアウト・ポイント(新しいトレンドの発生の可能性)
R:レジスタンス(上値の目途)
S:サポート (下値の目途)
L:ロー・ブレイクアウト・ポイント(新しいトレンドの発生の可能性)
<ドル/円><ユーロ/円><ユーロ/ドル><ポンド/ドル>
H 83.089 117.182 1.42146 1.63958
R2 82.567 115.929 1.41141 1.62915
R1 81.651 114.471 1.40563 1.61853
基準値 81.129 113.218 1.39558 1.60810
S1 80.213 111.760 1.38980 1.59748
S2 79.691 110.507 1.37975 1.58705
L 78.775 109.049 1.37397 1.57643
「オーストラリアドルに影響を及ぼす為替相場の重要経済指標発表予定とFX注目材料」9:30豪準備(RBA)議事録。3月1日の政策金利発表直後の声明では、慎重姿勢が示されたことで早期の利上げ観測が後退し、豪ドル/円は欧州市場から翌日の東京市場前半にかけて1円程度下落した経緯がある。明日の議事録発表に注目が集まる。